師弟関係の真価が問われるのは、国内最高峰の対決とされる日本オープンゴルフ選手権の舞台だ。極限のプレッシャーがかかるセッティングの中で、弟子たちが直面する壁にジャンボがどのような言葉をかけたのか、ツアー関係者の間では数々の秘話が語り継がれている。
ある激闘のさなか、優勝争いで崩れかけた若手に対し、将司は技術論ではなく「己の振りを忘れるな」と一言だけ告げたという。結果を恐れて小さくなるスイングを叱咤し、攻めの姿勢を貫かせたそのアドバイスが、劇的な逆転優勝を生むきっかけとなった。過酷なコースセッティングであればあるほど、師から注入された揺るぎない覚悟が真価を発揮する。