クオリティの劇的な進化を語る上で欠かせないのが、製造元であるメーカー同士の熾烈な技術競争だ。カプセルトイ界を牽引する株式会社バンダイは、自社の精緻な成型技術をフルに活かし、キャラクターのふんわりとした柔らかさまで硬質プラスチックで表現してみせる。ギミック付きの精巧な仕掛けや実用性を兼ね備えたポーチシリーズなど、ファンの心を的確に射抜く企画力は圧巻というほかない。
一方、独自のアプローチでファンを唸らせるのが株式会社タカラトミーアーツだ。キャラクターの個性的なポージングや、クスッと笑えるシュールな世界観を切り取るセンスに定評があり、造形全体のシルエットバランスに対するこだわりは職人技の領域に達している。両雄が切磋琢磨することで、カプセルから出てくるアイテムの完成度は年々跳ね上がり、ユーザーの期待値を軽々と超え続けている。