井上涼の名を一躍全国区に押し上げたのが、2013年に放送を開始したNHK Eテレ『びじゅチューン!』です。レオナルド・ダ・ヴィンチの『モナ・リザ』やフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』、国宝『風神雷神図屏風』など、教科書に載るような有名美術作品をテーマに、誰も思いつかない斬新な日常ドラマを掛け合わせてショートアニメと楽曲に仕立てています。
放送開始以来、100曲以上の作品が生み出され、多くのファンを魅了してきました。単なる美術解説にとどまらず、「美術作品の登場人物やモチーフが、もし現代の学校やオフィスにいたら?」というユニークな着眼点で展開されるストーリーは、美術への敷居を一気に下げ、親しみやすさを生み出しています。
映像の隅々に散りばめられた細かな小ネタや、美しい言葉選びのセンスは美術関係者からも高く評価されており、教育番組の枠を超えたひとつの現代アートカルチャーとして定着しています。