ネット上の口コミやSNSで頻繁に見かける「グリーンネイルは爪が伸びたら自然に治る」という言説には、半分正しく半分危険な落とし穴が存在します。緑色の正体は、緑膿菌が産生する「ピオシアニン」と呼ばれる緑色色素です。菌が爪の最表面にとどまり、すでに死滅している極めて初期のケースであれば、爪が伸びて変色部を切り落とすことで外見上は元通りになります。
しかし、目視だけで菌が完全に死滅しているかを判別することは不可能です。菌が活動を続けている場合、グリーンネイルの自然治癒を期待して放置すると、色素沈着が爪の深層へと進行します。さらに自爪の奥や爪の皮膚(爪床)へ感染が広がると、爪が伸びても緑色の変色が消えないばかりか、爪組織そのものが脆弱化する事態に陥ります。
したがって、「ただ伸びるのを待つ」という選択は、感染を広げて治療を長期化させるリスクを伴う危険な賭けと言わざるを得ません。