インテリアショップのショールームで見ると非常におしゃれで開放的に見えるローソファーですが、実際の住空間に設置してから「こんなはずではなかった」と頭を抱える購入者が後を絶ちません。利用者のリアルな口コミや住宅環境の調査データを分析すると、後悔を生む要因は主に身体的負荷と生活導線のギャップにあります。
最も深刻な不満として挙げられるのが、立ち座り動作における身体への負担です。座面高が10〜20cm程度の極端なフロアソファは、立ち上がる際に一度深く屈んでから体重を押し上げる必要があります。一般的なソファ(座面高38〜42cm)と比較して膝関節や腰にかかる負荷が格段に大きく、在宅ワークや長時間のデスクワークで疲労が溜まっている人ほど「座るのが億劫になり、結局床に直接座って背もたれ代わりに使ってしまう」という本末転倒な現象が起きています。
さらに見落としがちなのがハウスダストと床清掃のストレスです。人間が活動する室内空間では、床から床上30cmの範囲にホコリやアレルゲンが最も滞留しやすいとされています。脚のない直置きタイプのローソファーは、床との隙間にゴミが溜まりやすいだけでなく、一般的なロボット掃除機が進入できないため、毎回ソファをどかして掃除機をかける手間が発生します。日々の家事効率を重視する現代のライフスタイルにおいて、このメンテナンスの煩わしさが購入後の大きな不満につながっています。