インターネットの検索窓に「ゆりの山温泉」と打ち込むと、サジェストワードに「閉業」「やっていない」「営業状況」といった不穏な単語が並ぶことがあります。しかし、これらは現地取材および観光行政の公表資料を突き合わせると、典型的な誤解とネット特有の情報の歪みであることが判明します。
この噂が生まれた背景には、過去に源泉ポンプの定期メンテナンスや施設の設備改修に伴い、数日間にわたる臨時休業を行った際の情報が、ネット上の掲示板やブログに断片的な形で残り続けたという経緯があります。また、大々的な公式ホームページや公式SNSアカウントを運用していない個人経営の共同浴場であるため、リアルタイムの休業情報がネット上で更新されにくく、現地へ向かった旅行者が定休日にぶつかって「やっていなかった=潰れたのでは?」と誤認して書き込んでしまったケースも散見されます。
取材班が現地確認を行った結果、施設は現在も元気に営業を継続しており、早朝から湯守が清掃を施し、清らかな湯が満ちています。ただし、家族経営に近い体制で維持されているため、機械トラブルや冠婚葬祭等で突発的な休業が発生する可能性はゼロではありません。遠方から訪問する際は、直前に電話等で営業状況を確認するか、近隣の湯川温泉や勝浦温泉の立ち寄り湯をサブプランとして用意しておくのが賢明な旅程管理と言えます。