ヘアケア製品を使う際、最も多くの人が混乱するのが「使う順番」です。特に「トリートメントとコンディショナーを両方使う場合、どちらが先か」という疑問に対しては、毛髪化学の観点から明確な正解が存在します。
シャンプー後の正しい順番は、例外なく「シャンプー ➔ トリートメント ➔ コンディショナー(またはリンス)」です。
この順番を守るべき理由は、スキンケアの「化粧水 ➔ 乳液 ➔ クリーム」の工程と全く同じ原理です。シャンプーによって汚れを落とし、キューティクルが適度に開いた無防備な状態の毛髪に対して、まず内部補修成分を含むトリートメントを浸透させます。その上からコンディショナーやリンスを塗布することで、髪表面に油膜のシールドを張り、内部に浸透させた補修成分や水分が流出するのを強固に防ぎます。
もし順番を逆にしてコンディショナーを先に塗布してしまうと、髪表面に形成された強力なシリコンや油膜のバリアが邪魔をして、後からつけるトリートメントの栄養成分が内部へ浸透できなくなります。高価なトリートメントの有効成分がそのまま排水口へ流れ落ちてしまうため、順番の厳守は絶対条件です。
なお、使う順番と頻度の目安としては、コンディショナーは毎日のデイリーケアとして使用し、トリートメントは髪のダメージ度合いに応じて「週に2〜3回」取り入れるのが基本です。ただし、近年増えているハイダメージ毛対応の濃密トリートメントを使用する場合は、トリートメント単体で表面コーティングまで完了するため、コンディショナーを重ねる必要はありません。