愛知県国際展示場(Aichi Sky Expo)を訪れるにあたり、まず把握しておくべきは「一般的な多目的アリーナ(日本ガイシホールや横浜アリーナなど)とは構造上の設計思想が根本的に異なる」という点です。愛知県企業庁が保有する空港島内の開発用地(約28.7ヘクタール)に建設された本施設は、各ホール10,000平方メートルの広大な展示空間を6つ(ホールA〜F)備えています。海外からの展示貨物の課税免除や手続き簡素化が図られる「保税展示場」としての機能美を極めた無柱空間が特徴です。
音楽ライブやエンタメ興行で使用される場合、その巨大なフラット空間がメリットにもデメリットにも転じます。スタンド席のような傾斜階段が常設されていないため、ステージ構成やフロアのブロック割りによって体感的な距離感や視認性が大きく左右されます。遠征前に会場の物理的特性を理解しておくことが、現地での満足度を大きく左右します。