SNSや生活知恵袋コミュニティを分析すると、多くの家庭で無意識に行われている「保存場所の間違い」が浮き彫りになっています。
特に多い失敗が「コンロ周りや魚焼きグリルの真横に調味料ラックを設置している」ケースです。調理の動線としては便利ですが、コンロ横は調理のたびに激しい熱と蒸気に晒されます。温度が急激に上昇して空気中の水分を含み、調理後に冷え込むという温度差サイクルが1日に何度も繰り返されるため、塩にとっては最も過酷な再結晶化環境となります。
また、「シンク下の収納スペース」も湿気トラップの一つです。配水管が通るシンク下は家屋の中でも湿度が高まりやすく、密閉が不十分な袋のまま放置すると、未開封であってもわずかな隙間から湿気が侵入します。食品表示基準上、塩は賞味期限の設定が不要な食品(品質変化が極めて少ないため)とされていますが、それは「適切な環境で保存された場合」に限られます。