エンターテインメントや配信プラットフォームにおいても、極限状態の体型に置かれた人間の心理を描く試みが相次いでいる。第95回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した映画『ザ・ホエール』は、引きこもり生活を送りながら過食を重ね、重度の肥満により余命幾ばくもない男の葛藤を描き出した作品だ。主人公が抱える孤独と愛への切望は、世界中の観客の心を激しく揺さぶった。
また、Netflixで配信される数々の健康・医療ドキュメンタリー番組も、食習慣と精神構造、そして社会構造との複雑な絡み合いを多角的に掘り下げている。単なる「太り過ぎ」という偏見を打ち砕き、人間の尊厳や救済の可能性を問い直す映像コンテンツが、いま世界中で大きな反響を呼んでいるのだ。