外国出身の横綱が引退後に親方として日本相撲協会に残るためには、日本国籍の取得が必須条件となります。鶴竜力三郎は現役中の2026年12月に日本国籍を取得(帰化)し、本名を「マンガルジャラヴィン・アナンダ」から四股名と同じ「鶴竜力三郎」へと改めました。これは、恩師である元関脇・逆鉾の井筒親方に対する深い敬意と、日本相撲界に骨を埋める覚悟の表れでした。
引退後は「横綱特権(現役名年寄)」として鶴竜親方を名乗り後進を指導。そして2026年6月3日、両国国技館において引退相撲・断髪式が執り行われました。
断髪式には、元横綱・白鵬(宮城野親方)や元横綱・日馬富士をはじめ、角界関係者や各界の著名人、ファンなど約380人がハサミを入れました。最後の止め鋏を入れたのは、井筒部屋閉鎖後に鶴竜を受け入れた陸奥親方(元大関・霧島)でした。大銀杏に別れを告げ、凛々しいスーツ姿でファンに感謝を述べた鶴竜の姿は、多くの参列者の涙を誘いました。