韓国ドラマのセリフで主人公たちが小気味よく発する「アラッソ(ハングル表記:알았어)」は、日本語の「わかった」「了解」「うん、いいよ」に相当する表現です。原形である動詞「アルダ(알다=知る・わかる)」の過去形「アラッタ(알았다)」の語尾が変化した形であり、語学上は「タメ口(パンマル=반말)」に分類されます。
ハングルの構造を見ると、「알(アル)」の終声(パッチム「ㄹ」)の直後に母音「았(アッ)」が続くため、連音化(リエゾン)が起きて実際の発音は「アラッソ(/a-ra-sso/)」となります。末尾の「ㅆ」によって詰まるようなアクセントが生まれ、非常に親しみやすくリズミカルに聞こえるのが特徴です。
しかし、ここに日本人学習者が最も陥りやすい落とし穴があります。ドラマの登場人物がカジュアルに使っているからといって、現実のコミュニケーションで同じ感覚で使うのは禁物です。韓国社会では、「親しい同い年の友人」「年下の相手」「家族(特に子ども)」以外に対してアラッソを使うと、著しい敬意の欠如と見なされます。相手が1歳でも年上である場合や、まだ打ち解けていない間柄では、絶対に使ってはならない言葉であることを認識しておく必要があります。