当時の音楽シーンにおいて、ディスコとロックは相容れない対立構造にあった。ロックファンはダンスミュージックを敬遠し、ラジオ局もそれぞれのジャンルで厳格に番組を分けていた。しかし、ドナ・サマーのソウルフルで圧倒的な歌唱力は、その壁を強引に突き崩していく。
結果として、この曲は全米チャート1位を獲得しただけでなく、第22回グラミー賞において最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞するという快挙を成し遂げた。ディスコアーティストとして知られた彼女がロック部門でグラミー賞の栄冠を手にした出来事は、音楽史においても前代未聞の事件であり、ジャンルの境界線を消し去った象徴的な瞬間となった。