アニメ史に残る伝説の名エピソードとして語り継がれているのが、長女・さくらさきこが感情を爆発させる数々の「神回」だ。代表的なのが、おねえちゃんが大切にしていた西城秀樹のブロマイドやサイン入りの宝物を、まる子が勝手に触り、うっかり汚してしまう回である。普段は物静かな姉が鬼の形相でまる子を追い回すシーンは、茶の間を一瞬で緊張と爆笑の渦に巻き込んだ。
また、部屋の境界線を巡る引き出しの押し付け合いや、楽しみにしていたプリンを横取りされたエピソードも忘れがたい。長年まる子の声を担当した声優・TARAKO氏の絶妙な叫びと相まって、怒号が飛び交うカオスな展開は作品が誇る圧倒的なエネルギーを象徴している。