筋斗雲に乗るための絶対条件は、ただひとつ「心が清らかであること」です。悪意や邪念、やましい下心、計算高さを持つ者が乗ろうとすると、煙のように体をすり抜けてそのまま地面へと落下してしまいます。この判定は極めてシビアで、本人が自覚していないわずかな不純さも見逃しません。
作中で実際に乗ることができた「乗れる人」と、搭乗を拒絶された「乗れない人」の内訳を整理すると、キャラクターたちの内面が鮮明に浮かび上がってきます。
【筋斗雲に乗れた主なキャラクター】
- 孫悟空:育ての親である孫悟飯の教えを受け、世俗の欲や悪意を一切持たずに育ったため、初対面時から難なく搭乗。
- 孫悟飯・孫悟天:悟空の純粋な血と素直な心を受け継ぎ、幼少期から自在に乗りこなしています。
- チチ:牛魔王の娘。少女時代から純真無垢であり、悟空と一緒に筋斗雲へ乗って移動していました。
- ウパ:カリン塔の麓で暮らす心優しいボラの一族。父を想う純粋な心を持ち、悟空の後ろに乗車しています。
- ランチ(青髪):くしゃみをする前の温厚でおとなしい人格時は問題なく乗れました。
- 則巻アラレ・ガッちゃん:『Dr.スランプ』からの客演時、悟空以外の作品外キャラとして軽々と搭乗。計算のない純粋なロボット・生命体である証明となりました。
- ナム:アニメ版において、干ばつに苦しむ村を救いたいという私心のない高潔な精神から搭乗を果たしています。
【筋斗雲に乗れなかった主なキャラクター】
- ブルマ:初期はドラゴンボールを使って素敵な恋人を作りたいという強い煩悩を抱えており、悟空の制止を聞かずに乗ろうとして尻餅をつきました。
- クリリン:多林寺でのいじめから強くなりたいという野心や、女の子にモテたいという思惑があり、乗ろうとした瞬間にすり抜けました。
- ヤムチャ・ウーロン・プーアル:それぞれ打算や盗賊時代の邪心、好色な一面があり乗車不可。
- ランチ(金髪):凶暴な人格へと切り替わると邪心が前面に出るため、乗ることができません。
- トランクス:現代の幼少期トランクスは、悟天に比べてブルマ譲りのませた一面や打算があるためか、乗る描写が描かれませんでした。
このように、善人であっても「欲」や「計算」が少しでも混ざっていれば拒絶されるのが筋斗雲の厳格なルールです。