東山の頂、標高約220メートルに位置する将軍塚青龍殿の最大のシンボルが、山肌にせり出すように組まれた総檜造りの木造大舞台です。舞台の面積は約1,046平方メートルにおよび、京都を代表する名所である清水寺の本堂舞台(約190平方メートル)と比較して約4.6倍もの圧倒的な広さを誇ります。
舞台の上に立つと、遮るもののない大パノラマが眼下に広がります。御所や二条城、京都タワーはもちろん、鴨川の流れから遠く北山・西山の連峰まで、碁盤の目状に広がる古都の全景が一望できます。気象条件に恵まれた晴天の日には、南西方向に大阪の超高層ビル群やあべのハルカスまで視認できるほどの眺望です。
青龍殿そのものの木造建築美も見逃せません。この建物は、大正3年(1914年)に大正天皇即位を記念して京都刑務所敷地内に建設された「大日本武徳会京都支部武徳殿」を解体・移築・再建したものです。歴史的価値の高い木造大建築が山頂の舞台と美しく融合し、訪れる者を荘厳な空間体験へと誘います。