多くの旅行者が最も気にする空港泊の安全性だが、結論から言えば「日本の感覚のまま無防備に寝泊まりするのは極めて危険」である。
空港野宿トラブルの真相を調査すると、最も多い被害は熟睡中を狙った窃盗だ。ベンチの足元に置いていたスーツケースのファスナーを開けられて貴重品を抜かれたり、スマートフォンを充電しながら寝ていた隙にケーブルごと持ち去られたりする手口が頻発している。中には、バックパックの底をカッターナイフで切り裂かれて中身を盗まれる悪質な事例も確認されている。
さらに深刻なのが「深夜の強制退去」だ。24時間稼働を謳う空港であっても、一般エリア(ランドサイド)は深夜2時に完全施錠され、屋外へ締め出されるケースが存在する。寒風吹きすさぶ未明の空港前広場で朝まで立ち尽くす羽目になる事態を避けるためにも、利用予定のターミナルが深夜滞在を公式に許可しているかの事前確認は必須である。