ここ数年で一気に加速した医療・ヘルスケア産業のデジタル化は、この場所の風景をも塗り替えた。CLINICSなどの専用アプリを通じたオンライン診療や、LINEヘルスケアをはじめとする相談窓口の整備が進み、再診患者を中心に「通院しない通院」が定着している。
特に慢性疾患の定期処方や、状態が安定しているピルの継続処方などにおいて、オンライン診療の利便性は絶大だ。仕事の合間や自宅から医師の診察を受け、処方箋や薬を配送で受け取るスタイルは、忙しい都市生活者にとって不可欠なインフラとなった。
もっとも、日本医師会が警鐘を鳴らすように、画面越しでは拾いきれない微細な身体的サインが存在するのも医療の現実だ。重篤な症状の見落としを防ぐため、初診時や症状の変化が見られた際には、速やかに対面診療へ切り替える厳格なスクリーニングルールが敷かれている。