優れた研究成果も、患者のベッドサイドに届かなければ意味をなしません。研究室で得られた科学的発見を実際の医療技術や医薬品として実用化するプロセスは「橋渡し研究(トランスレーショナルリサーチ)」と呼ばれ、現代医学で最も難所とされる分野の一つです。
河野健氏の足跡をたどると、一貫してこの「臨床と基礎の架け橋」となる思想が見えてきます。循環器領域においては、病理メカニズムの解明から新たな薬物投与法や不整脈管理法への応用を目指し、再生医療領域においては、先端科学の粋を集めた細胞製剤が安全に国家承認を受け、安全に患者へ投与されるための規格づくりを行っています。