現在の暴力団構成員の私服は、一見しただけではIT企業の経営者や普通のサラリーマン、あるいは若者のストリートファッションと区別がつきません。徹底した「一般人への擬態(カモフラージュ)」が標準化しています。
その中でも、アンダーグラウンド層に根強い人気を誇るスタイルにはいくつかのパターンが見受けられます。
ひとつは、高級ラグジュアリーブランドのセットアップジャージやスウェットを取り入れた着こなしです。かつてのようなギラついたデザインではなく、シンプルながら高額なアイテムを好む傾向があります。これには、現金資産を身に纏うというステータス誇示の意味合いに加え、急な移動や行動に適した機能性を求める現場特有の理由があります。
さらに近年では、ユニクロや無印良品といった誰もが着用しているファストファッションをベースにし、靴や時計、バッグなどの小物だけにハイブランドを合わせるという手法が浸透しています。街中の風景に溶け込むことで、監視の目を巧みにすり抜けています。