「ドレンホースにキャップを付けたら室内機から水が噴き出してきた」という噂は、決して都市伝説ではありません。実際に空調修理の現場では、エアコンの水漏れ原因の約3割がドレンホース関連の詰まりによるものと報告されており、その引き金として防虫キャップの目詰まりが急増しています。
エアコンは冷房運転時、室内の空気を冷やす過程でアルミフィンに大量の結露水を発生させます。この水は内部の「ドレンパン(受け皿)」に溜まり、重力に従って細いドレンホースを通り室外へ排水される仕組みです。しかし、ホースの排出口に防虫キャップを取り付けていると、排水と一緒に流れてきた細かなゴミがキャップのスリットに引っかかり、徐々に水の出口を塞いでしまいます。
出口を失った排水はホース内に逆流し、やがてドレンパンから溢れ出して室内機の吹き出し口やルーバーの隙間からポタポタと垂れ落ちます。最悪の場合、エアコン直下に置いてあったテレビやパソコンなどの精密家電を濡らして故障させたり、床材の腐食や壁内部のカビ繁殖といった数百万円規模の修繕被害に発展することもあるため、決して軽視できません。