赤い服を着て白い髭をたくわえたサンタクロース。そのモデルとなったのは、4世紀の小アジア(現在のトルコ)に実在したキリスト教の司教・聖ニコラウスです。貧しい家庭の煙突へ金貨を投げ入れ、娘たちを救ったという伝説が語り継がれ、オランダ語の「シンタクラース」を経て現在のサンタクロースへと昇華しました。世界中に定着している赤と白の衣装のビジュアルは、1930年代のコカ・コーラ社の広告イラストによって決定づけられたという商業的な歴史も持ち合わせています。
また、街中を彩るクリスマスカラーの意味と理由にも深い象徴性が込められています。
「赤」はキリストが流した贖罪の血と神の深い愛、「緑」はヒイラギやモミの木のように冬でも枯れないエバーグリーン=永遠の命、「白」は純潔と平和、そして「金」はキリスト誕生時に東方の三博士を導いたベツレヘムの星や高貴さを表しています。何気なく眺めている色調の一つひとつに、数千年の祈りと物語が息づいています。