指導者としての名声を確固たるものにしたのは、ヤマハ発動機ジュビロ(現・静岡ブルーレヴズ)での実績でした。当時監督を務めていた清宮克幸氏からの招聘を受け、FWコーチに就任した長谷川氏は、無名に近かったフロントロー陣を徹底的に鍛え上げ、日本選手権優勝を果たすほどの「最強スクラム」を構築しました。
その手腕を買われ、2016年にジェイミー・ジョセフHC率いるラグビー日本代表のスクラムコーチに就任。2019年W杯日本大会では、優勝候補アイルランドや屈強なスコットランドのスクラムをことごとく粉砕し、史上初の決勝トーナメント進出に決定的な役割を果たしました。「スクラムで圧倒し、相手の心を折る」という日本ラグビーの新たなアイデンティティを確立した瞬間でした。