当時の事務所内部の混乱も、彼らの背中を押す形となった。経営陣の交代や方針の変更に伴い、現場のクリエイターやメンバーとの意思疎通がスムーズにいかなくなっていた時期と重なる。
どれだけ熱意を持って企画を提案しても、決定までに時間がかかる。あるいは、海外向けのプロモーションに対する理解が得られない。そうした日々の小さな摩擦が積み重なり、メンバーの中に「このままの体制では、自分たちが望むスピード感で世界へ羽ばたくことは不可能だ」という確信めいた諦めが生まれたのだろう。信頼関係の揺らぎが、最終的な決断のトリガーとなったことは否めない。