港から車を15分ほど走らせた静かな山あいに腰を据えるのが、日本を代表する石仏群として名高い国宝 臼杵石仏だ。平安時代から鎌倉時代にかけて岩壁に刻まれたとされる無数の磨崖仏は、その緻密な彫刻技術と幽玄な佇まいで訪れる者の心を深く揺さぶる。四季折々の自然に抱かれた境内を歩けば、旅の疲れが静かに癒やされていくのを感じるはずだ。
歴史のロマンに触れた後は、城下町が誇る食文化に舌鼓を打ちたい。臼杵名物の新鮮なフグ料理をはじめ、生姜の風味が効いた伝統の臼杵煎餅、地元産の味噌や醤油を贅沢に使った郷土料理など、多様な味わいが旅の満足度を高めてくれる。港近くのローカルな食堂では、豊後水道の荒波で育った新鮮な魚介類をリーズナブルに味わえる海鮮丼の穴場店も多い。