「ハーブスのケーキは美味しくない」という噂の真相を紐解く上で、まず避けて通れないのがその独特なサイズ感と価格帯だ。一般的な洋菓子店が提供する一カットの倍近いボリュームを誇り、価格も当然ながら高めの設定となっている。この「高価格・大ボリューム」こそが、評価を真っ二つに分ける最大の要因である。
期待に胸を膨らませて注文したものの、いざ目の前に運ばれてくるとその大きさに圧倒され、最後には満腹感から「くどい」「大味だ」と感じてしまう人が一定数存在する。特に、濃厚でずっしりとした伝統的なフランス菓子を好む層や、小腹を満たす程度の軽いスイーツを求めていた層にとって、この規格外のボリュームは過剰に映る場合がある。しかし、その味わい自体は決して大味ではなく、最後まで飽きずに食べ切れるよう綿密に計算し尽くされているのだ。