現在の業界構造を理解する上で欠かせないのが、複雑に絡み合う自動車グループ相関図の現在地です。かつての「日米欧の伝統的メガグループによる寡占」は崩壊し、資本関係にとどまらない戦略的技術アライアンスが網の目のように広がっています。
多国籍メガグループのステランティスは、プジョー、フィアット、ジープ、クライスラーなど14に及ぶ多彩なブランドポートフォリオを持ち、プラットフォーム統合による徹底したコスト削減を推し進めています。しかし、地域ごとの需要のばらつきやEV投資の採算性が課題となっており、ブランドの選択と集中に向けた議論が水面下で活発化しています。
一方、かつて世界屈指の規模を誇ったルノー日産三菱アライアンスは、資本の対等化を経て各社が自立性を重視するフェーズへと移行しました。ルノーは欧州のEV専業新会社アンペアを軸に欧州地盤を固め、日産・三菱はアジア・北米を中心とした新たな協調関係へと舵を切っています。