一般的な離婚劇であれば、別離後は連絡を絶ち、共演NGのブラックリストに入るケースが大半です。しかし、吉村由美と西川貴教の関係は完全に規格外でした。離婚後も定期的に食事を共にし、仕事の悩みを相談し合う関係を平然と継続。テレビ番組の特番などで「元妻」「元夫」と自虐ネタを交えて公言し、共演者や視聴者を唖然とさせることもしばしばありました。
その親密さを象徴するのが、西川貴教が故郷・滋賀県で立ち上げた大型野外ロックフェス「イナズマロックフェス」での共演です。2011年や2014年、2018年など複数回にわたり、PUFFYは同フェスの雷神ステージに出演。ステージ上で西川貴教がPUFFYのライブに乱入し、吉村由美から「うるさい!」「早くハケて!」と笑顔でどやされる光景は、フェス名物の鉄板パフォーマンスとして何万人ものオーディエンスを歓喜させました。
現場を目撃した音楽関係者は当時の様子をこう振り返ります。「楽屋裏でも気まずさなど1ミリもなく、旧知の幼馴染のように自然体でした。大貫亜美さんを含めた3人の空気感が完全に確立されており、周囲のスタッフも腫れ物に触るような緊張感は一切持っていませんでした」。
こうした元夫婦の仲良しエピソードが報じられるたび、ネット上では「復縁の真相はどうなのか」「本当は再婚するのではないか」という憶測が幾度となく浮上しました。しかし、二人が再び婚姻関係に戻ることはありませんでした。一度男女の枠組みを手放し、「人間対人間」として再構築された関係は、恋愛感情という移ろいやすい基盤よりもはるかに強固で安定していたからです。復縁しないことこそが、二人の絆を永遠にするための最適解だったと言えます。