なぜこれほどまでに多くの人が、自ら「恐怖症」の看板を掲げたがるのでしょうか。その背景には、SNS特有の承認欲求とトライポフォビアの心理が複雑に絡み合っています。
心理学的な観点から見ると、自称集合体恐怖症を名乗る人々の一定数は、「繊細で傷つきやすい自分」「人とは違う鋭い感受性を持つ自分」を演出したいという心理が働いています。一種のファッション感覚で「◯◯恐怖症」を自称することにより、手軽に記号化された個性を獲得し、他者からの共感や特別扱いを引き出そうとする傾向です。
また、集団への同調圧力も無視できません。「流行しているミームに乗り遅れたくない」「みんなが騒いでいるから自分もそうに違いない」という同調心理が働き、単なる一時的な不快感を重篤な恐怖症へと脳内でラベリングしてしまうケースも多発しています。