ファッションにおける「若見え」の基準も、ここ数年で様変わりした。アパレル産業の技術革新により、シワになりにくく自宅で洗濯可能な上質素材が広く普及したことが大きい。子どもと公園で遊べる耐久性を持ちながら、仕立ての良さを感じさせるスラックスやワンピースが手軽に手に入るようになった。
実年齢より若く見える女性たちは、体型を隠すためのオーバーサイズ服を選ばない。あえて手首、足首、首元の「3つの首」を美しく見せるカッティングを選び、抜け感を演出する。色はくすんだアースカラーに頼りすぎず、顔色をワントーン明るく見せるクリアなトーンを効果的に配置する。機能性を言い訳にせず、素材とカッティングの力を借りて軽やかなシルエットを構築することが、脱・生活感への近道となる。