いま観光・テーマパーク業界関係者や地域住民が固唾をのんで見守っているのが、園の移転を巡る議論の行方だ。姫路城の特別史跡内に位置するという特別な条件下にあるため、史跡の保護や木造復元構想、さらには施設の老朽化といった課題が長年議論されてきた。そこで市は「姫路市立動物園再整備・移転基本構想」を掲げ、将来的な移転・再整備に向けた具体的な検討を進めている。
清元秀泰(姫路市長)のもと、有識者や関係機関、公益社団法人日本動物園水族館協会の基準を尊重しながら、動物福祉(アニマルウェルフェア)に配慮した次世代型の展示環境の構築が目指されている。親しみのある三の丸の風景が変わる寂しさはあるものの、動物たちがよりのびのびと過ごせる未来への大きな第一歩として期待が高まっている。