1990年代の開業以来、飾磨のランドマークとして君臨してきた歴史はダテではない。しかし、古びた栄光に甘んじる姿勢は皆無だ。2026年に入り、館内の大規模リノベーションが最終局面を迎えたことで、空間設計の思想そのものが劇的に刷新された。
通路幅の拡充や照明設計の見直しだけに留まらない。歩行ルートの直線性をあえて崩し、路地裏を歩くかのような視覚的奥行きを演出。来館者が意図しない店舗や商品に思いがけず出会う工夫が仕掛けられている。長年通い詰める地元客ですら、足を踏み入れるたびに新鮮な高揚感を覚えるという。効率性のみを極限まで追求する従来型ショッピングモールへの真っ向からの挑戦とも言える試みだ。