銀色スニーカーの歴史を語る上で、絶対に避けて通れない金字塔が存在する。ナイキが1997年に投入した名作「エア マックス 97 シルバーバレット」だ。新幹線の流線型フォルムとマウンテンバイクの金属フレームからインスピレーションを得たこの一足は、登場から四半世紀以上が経過した現在も、シルバーモデルの原点にして最高峰として君臨し続けている。
だが、現在のトレンドはナイキの一強にあらず、主要各社による熱いシェアシフトが加速している。ドイツの巨頭アディダスは、クラシックなスリーストライプスにギラついた銀色を落とし込んだモデルで若者の心を掴み、日本のテクノロジーを結集したアシックスは、GELシリーズの高機能な造形美とシルバーメッシュを融合させ、海外の感度が高いショップやセレブリティを熱狂させている。ブランドごとに異なる銀の質感やシェイプの解釈が、市場の層をかつてないほど厚くしているのだ。