サイドマンとしての評価もさることながら、自身のリーダープロジェクトである「菊池太光トリオ」における表現は見逃せない。トリオ編成では、ピアノ・ベース・ドラムスが等しい緊張感と対等な立ち位置でダイナミックな対話を行う。
スタンダード曲の再解釈からオリジナル楽曲まで、菊池のトリオは単なる伴奏とソロの交代劇に留まらない。即興の中で刻々と変化するリズムのグルーヴやハーモニーのリハーモナイズ(再和声化)は、ジャズという音楽形式が持つ本来の自由度とスリルを鮮烈に提示する。
長年共演を重ねる信頼できるリズムセクションとの緻密なインタープレイは、ジャズファンの間で高い評価を得ており、東京を中心とする主要ジャズクラブのブッキングにおいて常に高い集客を誇っている。