江東区埋立地の真実|豊洲・有明の地盤リスクと歴史・資産価値の全貌

江東区埋立地の真実|豊洲・有明の地盤リスクと歴史・資産価値の全貌

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江東区の防災を語る上で、地盤の液状化以上に客観的理解が必要とされるのが「水害ハザードマップの実態」です。世間一般のイメージとは異なり、水害リスクに関しては「内陸のゼロメートル地帯」と「湾岸の近代埋立地」でリスク構造が逆転します。

江東区の北側・内陸部(亀戸・大島・東陽・門前仲町など)は、明治から昭和にかけての地下水汲み上げによる大規模な地盤沈下を経験しており、満潮時の海面より標高が低い「海抜ゼロメートル地帯」が広がっています。荒川の氾濫や東京湾の高潮氾濫が発生した場合、区の公表するハザードマップでは「数週間から2週間以上にわたり水が引かない長期浸水」が想定されています。

これに対し、豊洲・有明・東雲などの湾岸埋立地は、最初から近代の高潮対策基準(東京湾平均海面A.P.+6.5m〜7.0m級の防潮堤・護岸)をベースに盛土造成されています。地盤自体の標高が3m〜5m以上確保されている場所が多く、河川氾濫時のハザードマップにおいて浸水想定区域から外れているエリアが大半を占めます。

エリア区分埋立時期・主なルーツ地盤・液状化リスク水害リスク(河川・高潮)編集部の総合評価深川・城東(内陸部)
門前仲町・木場・亀戸・大島江戸〜明治期
(干拓・新田・瓦礫埋立)地歴は古いが一部沖積低地で揺れやすい極めて高い
(ゼロメートル地帯・長期浸水想定)下町風情と交通利便性はあるが、大規模広域避難の備えが必須。豊洲・東雲・辰巳
(臨海部住宅街)昭和初期〜中期
(工業港湾・造船・エネルギー)地表液状化対策要
(建物は支持層杭打ち)比較的低い
(高防潮堤・標高3〜5m確保)水害への物理的耐性は高い。地震時のインフラ維持力がカギ。有明・青海
(臨海副都心)昭和後期〜平成
(都市開発・国際交流拠点)計画的地盤改良済み
(最新基準の都市構造)低い
(大型護岸・広域避難場所機能)最新の防災設計。電柱地中化や広大な空地が避難時に強み。夢の島・新木場・若洲
(港湾・緑地・物流)昭和中期〜後期
(ゴミ埋立・木材・物流)軟弱地盤・ガス抜き設備有
(公園・産業用地活用)中程度
(高潮越波注意)住宅地としては不向きだが、都民の環境・緑地インフラとして機能。
小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。