江頭2:50が北朝鮮へ潜入した伝説の真相とは何だったのか。張り詰めた空気を切り裂いたのは、平壌市街地での突発的な行動だった。監視の目が一瞬緩んだ瞬間、江頭は上着を脱ぎ捨て、おなじみの黒タイツ姿となって平壌の広場に躍り出た。そして、現地の一般市民や硬直した警備兵の眼前で、あのお馴染みの奇声と「がっぺごっぺ」などの猛烈なパフォーマンスを炸裂させたのである。
当然ながら、周囲は凍りついた。思想教育と指導者への絶対服従しか知らない現地の人々にとって、奇怪な動きで突進してくる半裸の日本人男性は理解の範疇を完全に超えていた。逃げ惑う市民、顔色を変えて銃に手をかける軍人。すぐさまホイッスルが鳴り響き、複数の屈強な案内員が江頭を取り押さえにかかった。まさに拘束寸前、一触即発の緊迫劇である。大川豊が即座に割って入り、「これは日本の伝統的な神道儀礼の舞いである」と出任せの弁明を叫び散らし、現場の混乱に乗じて江頭を力づくで引き戻したことで、最悪の拿捕劇は紙一重で回避された。