「津波てんでんこ」とは、主に岩手県や宮城県をはじめとする三陸沿岸部で語り継がれてきた防災の標語です。語源となっている「てんでんこ」は、三陸地方の方言で「各自」「めいめい」「てんでんばらばら」を意味する言葉に由来しています。
つまり言葉本来の定義は、「津波が来たら、親兄弟や周囲の人に構うことなく、各自ばらばらに一刻も早く高台へ逃げろ」というものです。海沿いの集落で強い揺れを感じた際、点呼を取ったり誰かを探しに行ったりする猶予はありません。何よりもまず自分の足で高い場所を目指すことこそが、津波から生き延びる唯一の鉄則であると教えています。