金刀比羅宮奥社・厳魂神社の謎|1368段の天狗伝説と限定守り徹底検証

金刀比羅宮奥社・厳魂神社の謎|1368段の天狗伝説と限定守り徹底検証

金刀比羅宮奥社・厳魂神社の謎|1368段の天狗伝説と限定守り徹底検証の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。

金刀比羅宮の最奥に鎮座する厳魂神社を訪れた参拝者が一様に息を呑むのが、社殿向かって左手の巨大な岩壁「威徳巖」です。垂直に切り立つ巨岩の地上数十メートルの位置に、鋭い眼光を放つ大天狗と嘴(くちばし)を持つ烏天狗の顔が彫刻されています。

この厳魂神社 天狗 彫刻 理由の根源には、戦国時代の動乱期に金刀比羅宮を守り抜いた実在の高僧の壮絶な生き様と信仰の歴史が深く関わっています。御祭神として祀られている「厳魂彦命(いづたまひこのみこと)」の正体は、金刀比羅宮第4代別当を務めた金剛坊宥盛(こんごうぼう ゆうせい)その人です。

慶長年間、宥盛は荒廃していた象頭山の堂塔を再興し、現在へと続く金刀比羅信仰の礎を築き上げました。慶長18年(1613年)1月、自らの死期を悟った宥盛は、門弟たちを集めて次のような苛烈な誓願を遺したと古記録に伝わります。

「我、死してなおこの山を守り、天下泰平と参拝諸人の金毘羅大権現への信仰を永久に擁護せん。我が魂は天狗となりて山林に自在に飛び交い、悪霊を退散せしめん」

言い伝えによれば、宥盛は自ら天狗の姿に変じ、山中へと忽然と姿を消して昇天しました。この厳魂彦命 金剛坊宥盛 歴史 経緯に基づき、門弟や後世の修験者たちがその威徳を永遠に讃えるべく、霊威が最も強く宿るとされる断崖絶壁に天狗と烏天狗の尊顔を刻み込みました。これが、現在に伝わる厳魂神社 烏天狗 伝説 真相です。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。