「地方キャンパスだと就職活動で不利になるのではないか」という懸念は、受験生や保護者から最も多く寄せられる不安です。しかし、就職データを見る限り、その心配は杞憂と言わざるを得ません。
近畿大学工学部の卒業生就職率は例年97〜98%前後という高水準を維持しています。これには2つの強力なバックボーンがあります。
第一に、「近畿大学」本体が持つ圧倒的なスケールメリットです。大学全体に集まる全国規模の企業求人票や、東大阪本部が主導するオンラインキャリア支援・学内合同企業説明会を広島キャンパスの学生もフル活用できます。メガサプライヤーや大手SIer、大手ゼネコンの推薦枠も本部と同様に恩恵を受けられます。
第二に、中国・瀬戸内エリアの地元優良インフラ・製造業における絶大なプレゼンスです。広島県内では広島大学工学部に次ぐ私立の有力理系学部として定着しており、メーカーの開発部門や技術職採用において確固たる採用枠が築かれています。
文系学部とは異なり、理系工学部の就職活動は「研究室推薦」や「専攻学科の専門適合性」が重視されます。東大阪ではなく広島にあるからといって大手企業への門戸が閉ざされることは全くなく、むしろ「ものづくりに対する真面目さ」「地方で培われた粘り強さ」を評価する人事担当者の声も少なくありません。