発達障害、特に自閉症スペクトラム障害を持つ子供が単独で行動を始めた際、健常児とは異なる特有の心理と行動が見られることが多い。特定の音や光に引き寄せられたり、水辺や線路、高所といった危険な場所に恐怖を感じずに向かってしまったりする傾向がある。自分の名前を呼ばれても返事をせず、かくれんぼのように静かな隙間に潜み続けてしまうこともある。
こうした発達障害に由来する行動特性は、第三者から見ると「自発的に身を隠している」あるいは「迷子に見えない」状態を生み出す。危険に対する認識が薄いことから、車の往来が激しい道路に平然と飛び出してしまうリスクも極めて高い。現場の捜索隊は、単に道を歩いている子供を探すのではなく、側溝や密集した草むら、鍵のかかっていない建物の中まで細かくチェックを重ねている。