北米番号計画(NANP)において、「833」は「800」や「888」と並ぶフリーダイヤル(着信課金番号)用エリアコードだ。本来は企業が顧客サポートやコールセンター向けに導入する信頼性の高い番号帯である。しかし、国境を越えた通信技術の高度化と格安IP電話サービスの普及が、この仕組みを犯罪の道具へと変貌させた。
サイバー犯罪グループは、海外の通信事業者からオンライン上で容易に取得できる「1-833」番号を大量に確保。発信元番号を偽装するスプーフィング(Spoofing)技術を組み合わせ、日本国内の携帯電話へランダムにダイヤルを仕掛けている。受け取った側は「公式企業からの連絡かも」「フリーダイヤルだから無料だろう」と誤認しやすく、心理的な隙を突かれる格好となっている。