事態の急展開を受け、警察庁は隣接エリアへの越境も視野に入れた広域連携体制を発動した。現場を管轄する都道府県警察本部は捜査員を倍増させ、機動隊やヘリコプターを投入した立体的なローラー作戦を展開している。河川敷、空き家、雑木林の奥深くまで、人の目が届きにくい場所がしらみつぶしに確認されている。
現場指揮本部では、地域住民から寄せられた通報とNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)の照合が休みなく行われている。時間が経つほど捜索範囲は同心円状に広がり、初動の包囲網をいかに維持できるかが勝負の分かれ目となる。関係者の表情には疲労の色が濃い。それでも、誰一人として足を止める気配はない。