近江町市場を訪れる最大の動機といえば、丼からあふれんばかりの新鮮な魚介が載った海鮮丼と、職人が目の前で握る極上の寿司です。しかし、店頭に並ぶ豪華なサンプル写真だけで店を選んでしまうと、1時間以上並んだ末に期待値とのギャップに悩むケースもあります。
旅行者の間で絶大な支持を集めるのが「山さん阪口」や「井ノ弥」といった老舗の名物海鮮丼です。18種類以上のネタが豪快に盛られ、金箔が散らされたビジュアルは金沢旅行の記念として唯一無二の存在感を放ちます。一方で、近江町市場で海鮮丼のおすすめを金沢在住の常連客に尋ねると、少し異なる視点の答えが返ってきます。
「観光客の行列ができる目抜き通りの店も良いけれど、地元民が普段使いする近江町市場のランチなら、地下街や路地裏にある小料理屋や定食屋が狙い目。同じ港直送のネタでも、派手な盛り付けを省く代わりに地魚の鮮度と手頃な価格を両立させている店が多い」(金沢市在住・50代飲食店関係者)
また、近江町市場の寿司人気店といえば「もりもり寿し」や「金沢まいもん寿司」などの回転寿司業態が挙げられます。北陸の回転寿司は全国屈指のクオリティを誇り、特に名物ののどぐろ塩炙りや、冬の味覚の王様である加能ガニ・香箱ガニの軍艦巻きは外せません。こうした人気店を攻略するには、店舗前の発券機で早朝に整理券を確保し、指定時間まで市場内の散策に充てるのが最も無駄のない回り方です。