ジーク版・獣の巨人を戦場における最大の脅威たらしめたのは、卓越した2つの特殊能力です。
1つ目は、砕いた大岩を散弾のように撃ち出す圧倒的な投擲能力です。野球の投球フォームから繰り出される超音速の投石は、数キロメートル離れた調査兵団の陣形を一瞬で粉砕し、スラバ要塞戦では連合艦隊の軍艦を一撃で撃沈させるほどの破壊力を誇りました。近接戦闘向きではない獣の巨人を、最強クラスの超長距離砲台へと昇華させたジーク独自の技術です。
2つ目は、ジークが持つ王家の血(フリッツ家の血統)に由来する「叫びの力」です。自身の脊髄液を含ませたワインやガスを摂取させたエルディア人を、ジークの「叫び」ひとつで無垢の巨人へと強制変化させ、さらに自らの意のままに遠隔操作することができます。本来の獣の巨人には備わっていないこの能力は、マーレ当局にも隠し通していたジーク最大の切り札でした。