彼を一躍世界のトップクリエイターへと押し上げたのが、別冊少年マガジンで連載された『進撃の巨人』だ。予測不能なストーリー展開と緻密に張り巡らされた伏線、そして人間心理の深淵を描き切った圧倒的な作風は、従来の少年漫画の枠組みを根底から崩した。世界中で爆発的なヒットを記録し、ダークファンタジーというジャンルにおいて金字塔を打ち立てたことは疑いようもない。
大分県の日田市から上京し、講談社に持ち込んだ一本の原稿から始まった彼のキャリアは、漫画業界全体に巨大な地殻変動をもたらした。巨人が人類を喰らうという衝撃的なコンセプトの裏には、自由とは何か、正義とは何かという重厚な問いかけが込められており、読み込むほどに深まる世界観が今なお世界中のクリエイターに強い影響を与え続けている。