大原のランチ事情を語る上で欠かせないのが、滋味豊かな大原野菜の存在です。比良山系からの清冽な伏流水と肥沃な土壌、そして昼夜の寒暖差によって育まれる野菜は、エグみが少なく、野菜本来の濃い甘みと力強い香りを宿しています。市街地の高級料亭で重用されるこの極上素材を、現地の生産者と直結した距離感で手頃かつ贅沢に味わえる点こそ、多くの人々を惹きつけてやまない理由です。
その筆頭格として連日賑わいを見せているのが、三千院の参道入り口に佇む大原リバーサイドカフェ 来隣(KIRIN)です。築100年以上の古民家をモダンに改装したおしゃれな店内で提供される「おにぎり&おばんざいビュッフェランチ」は、常時10〜15種類ほど並ぶ日替わりのおばんざいが食べ放題。大原産のお米を使った名物おにぎりと、赤紫蘇や旬野菜を多彩な調理法で仕上げた創作小鉢の数々は、見た目の鮮やかさとヘルシーさを両立しており、若い女性層からシニア層まで圧倒的な支持を獲得しています。
一方、静寂の中でじっくりと大原の味覚と向き合いたい美食家たちから絶大な信頼を集めるのが、古民家レストランのわっぱ堂です。元・料理人の店主自らが土作りから手がけた自家栽培の完全無農薬野菜を中心に、地鶏や旬魚を織り交ぜたコース料理は、素朴でありながら細部まで計算し尽くされた味わいです。古民家の温もりを感じる空間と丁寧なもてなしは、日常の喧騒を忘れさせてくれる至福のひとときを提供してくれます。
格式高い和の風情を堪能したいなら、三千院の目の前に門を構える料理旅館大原温泉 湯元のお宿 芹生(せりょう)の昼食プランが見逃せません。名庭「浄蓮の庭」を望む数寄屋造りの座敷でいただける「三千草(みちくさ)弁当」は、旬の味覚を三段重に美しく盛り込んだ逸品。温泉入浴とセットになったプランも用意されており、大原散策の疲れを癒やす贅沢なひとときを叶えてくれます。