かつて「寒冷地ゆえに美味しい米作りは難しい」とされた青森県。その悔しさを跳ね返すべく立ち上げられたのが「青天の霹靂ブランド化プロジェクト」だった。プロジェクトの推進役として先頭に立ったのが、当時の青森県知事・三村申吾氏である。リンゴのイメージが強かった青森県を「最高峰の米どころ」へと変革させるため、三村氏は自らトップセールスを展開。派手なパフォーマンスと圧倒的な熱量で全国にアピールを重ねた。
研究者が何千本もの交配を繰り返し、青森の冷害に耐えうる頑丈さと至高の味を併せ持つ品種を突き止めるまでに10年以上。単なる特産品の開発にとどまらず、地域農業の誇りを取り戻すための壮大なドラマが、この一粒一粒に凝縮されている。