「鏡を見るたびにため息が出ます」。都内在住の女性(28)は、3年間にわたるワイヤー矯正を終えた時の絶望をそう語る。ガタガタだった前歯は確かに真っ直ぐ並んだ。しかし、口元が下がりすぎたことで人中が長く見え、頬がげっそりとこけてしまったという。結果として、実年齢より10歳近く老けた印象になってしまったのだ。
このように、歯並びそのものは綺麗になったにもかかわらず、顔全体のバランスが崩れてしまう現象が今、多くの人を悩ませている。特に多いのが、抜歯によって口元を後ろに下げすぎた結果、皮膚が余ってほうれい線が深く刻まれるケースだ。また、噛み合わせが変わることで咀嚼筋(咬筋)が衰え、フェイスラインが弛んでしまうことも珍しくない。