事務所から独立し、自らの手で仕事を選び取るようになった二宮和也。彼の選択眼は、近年ますます鋭さを増している。縛られるもののなくなった彼が、今このタイミングで長澤まさみとの共演を選んだ意味は重い。それは、単なる話題作りではなく、役者として「今、最も戦いたい相手」が彼女であったことを示唆している。
二宮の演技の魅力は、計算された「引き算の美学」にある。過剰な感情表現を排し、ただそこに佇むだけで観客に語りかける圧倒的な存在感。今回の役どころも、心に深い闇を抱えた複雑なキャラクターであり、彼の真骨頂が発揮されることは間違いない。自由を手に入れた二宮が、かつての戦友でありライバルでもある存在と対峙したとき、どんな表情を見せるのか期待が高まる。