タイムパフォーマンス(タイパ)を極限まで重視する若者たち。そのルーツを辿ると、やはりあの怒涛のブームに行き着く。膨大な情報量の中から、自分に必要なエッセンスだけを抽出して楽しむ能力。それは、数多くのキャラクターや設定を瞬時に理解し、クラスの会話についていくために必要不可欠なスキルだった。
彼らは無駄を嫌う。しかし、本当に心が動くものに対しては、惜しみない時間と熱量を注ぎ込む。その選別眼は極めてシビアだ。単なる流行り物には見向きもしない彼らを動かすのは、かつて体験した「あの本物の熱狂」の再来だけなのだ。